今回はトルコ東部・アルメニアとの国境に近い、アニです。中世に現在のアルメニアとトルコ東部を支配していたアルメニア王国の首都であった都市です。
現在ではその面影を残すのみですが、当時は「1001の教会の街」と呼ばれ、シルクロードの中継地としても栄え、芸術面・技術面においても世界で最先端の都市であったようです。
最盛期には10〜20万人もの人々が暮しており、コンスタンティノープル(現在のイスタンブール)やエジプトのカイロと並ぶ大都市であったアニ。現在は忘れられた遺跡となっています。
すべての建築物は地元産の玄武岩で作られており、美しい色と加工のし易さが生かされています。