Nos carnets de voyages (c)Maru & moi
昨日、オタワの中心部にあるショッピングセンターの中を歩いていたら、ひとりのアジア系の中年男性に声を掛けられました。
「すみませんが、助けてもらえないでしょうか・・・」と言うことだったので、迷ったのかな、と思い立ち止まると、「財布を失くしてしまったので、自宅へ帰る交通費に3ドルほどもらえませんか」ということでした。
このショッピングセンターの前の通りには、物乞いをする人が多いので一瞬どうしようかと思いましたが、困っているようだし、まあ3ドルならと思い通路の隅で財布から3ドル出し、手渡しました。
男性は丁寧にお礼を言い、モントリオールから来ているのだが、財布を落としてしまい帰りのバス代が払えないので、こうして通りすがりの人に恥を忍んで3ドルずつもらえないかと声を掛けている、と言いました。
しかし、モントリールまでの長距離バスは37ドル。訊いてみると、私の分も合わせてその時点で集まったお金は10ドルもありませんでした。
「今日は長い一日になりそうです。」と言い、その後少し話をした後、思い切った様子で「自宅へ帰ったら、小切手でお返しするので、30ドル貸してもらうことはできないでしょうか?」と言われました。
身なりもきちんとしているし、正直そうな感じだし、そして私が断るのが苦手、ということもあるのですが、30ドル、貸すことにしました。
小切手の送り先として、私の住所と名前を紙に書いて渡し、別れました。
もし私が同じ立場になった時、同じように誰かに助けて欲しい。昨年の大地震の後、募金活動をした際にたくさんの人が見ず知らずの日本人のために募金をしてくれた。これが私の理由付けです。
その後、ひとりで歩きながら、「騙されたかな」とか「持っていたデジカメで顔写真でも撮っておいた方が良かったかな」などと考えたりもしました。
騙すより、騙される方がいい、と思うのはお人よし過ぎるでしょうか。近いうちに、私宛にモントリオールからの小切手が届くのを心待ちにしています。お金と言うよりも、信じて良かった、と思いたいのだと思います。
comments(4), -, - -
自分の直感で決めて今回は貸してあげようと思ったわけだからいいんじゃないかと・・。
もしその人がちびさんを騙しているなら天罰をうけるさ。
うーん、難しいですね。私なら話の中から、落としたのが本当かどうかを探りますね。同じ日本人なら、見抜く自信はありますが、外国人ではちょっと自信がないですね。
多分、3ドルまでにして、警察などに行くよう勧めますね。
チェルママさん、
レスを書いたはずが反映されていませんでした、ごめんね。
貸したことは後悔はしていないけど、2週間経ってもまだ、なのでこれはもう返って来ないな〜と思うとちょっと悲しい。
水谷さん、
コメントありがとうございます。
貸した時の印象としては、おそらく話は本当だったと思いますが、「喉元過ぎれば・・・」と言うことで、無事に家に帰れたらもう忘れてしまったかな、と。