Nos carnets de voyages (c)Maru & moi
非イスラム教徒の観光客の入場は北口のみと決められていて、まず入場料を支払い、そして女性には頭からすっぽり全身が隠れる「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男のような衣装が貸し出されます。(私は手持ちのスカーフを頭に被っていたので、フードは被っていません。)
まず入口から入ると、タイル敷きの中庭に入ります。屋根はないので屋外ではありますが、まさにピカピカに掃除されていて、靴を脱いで歩きます。あちこちでおしゃべりをしている人たちがいたり、走っている子供がいたり。
中は一面に絨毯が敷き詰められています。
隅の方で控えめながら体を伏せて真剣に祈りを捧げている人、コーランを読んでいる人。
・・・かと思えば、鎖で仕切られていてもお構いなく入り込んで遊ぶ子供達、昼寝をしている人もいます。
写真撮影も許されているし、思ったほど厳格な雰囲気でもなく、どちらかというと大らかな感じでした。とは言え、祈りの場所ですから、静かに、控えめにすることは大切です。
キリスト教の教会であった時代からそのまま残されている「聖ヨハネの神殿」。一説によれば、サロメの戯曲で有名な聖ヨハネの首はここに埋葬されているのだとか。聖ヨハネはイスラム教においても、キリスト同様に預言者とされています。
そして何より、壁を彩るモザイクの細やかで美しいこと!
かつてはイスラム教徒・キリスト教徒が同じ場所で祈りを捧げていた時期もあったそうです。現在は何かと敵対視しがちなようですが、昔のようにお互いを尊重しあって共存できる世界であって欲しいものです。
このウマイヤド・モスクには二度ほど行きましたが、いつかまたもう一度行きたいと思っています。一日も早く、シリアに平和な日々が戻って来ますように。
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