Nos carnets de voyages (c)Maru & moi
あっという間に10月に入りました。こちらはもうすっかり紅葉の季節で、気温も下がり、来週は気温もひと桁になりそうです。
さて、ずいぶんご無沙汰しておりましたが、今回はカナダ自然博物館をご紹介します。100%文系タイプの私、理系な博物館ということで行かず嫌いになっていましたが、これが行ってみるとなかなか良かったです。
1905年から7年の歳月をかけて、スコットランドから呼び寄せた300人の石工職人によって作られ、「ヴィクトリア・メモリアル・ビルディング」という名前でも知られています。1916年に国会議事堂が火災で焼失した際には、新しく再建されるまでこの建物が仮の議事堂として4年間使われていたのだそうです。
カナダ国立美術館として一時期使われていたり、カナダ文明博物館の前身がこの自然博物館の一部であったりしたこともある、ユニークな歴史を持つ博物館です。
元々は入り口は高めの塔のようなデザイン(写真左)でしたが、地質上の問題で地面がその重さを支えきれないということで、1915年にその上の部分が取り除かれました。その後長らくそのままの状態でしたが、2004年に改めて大規模な改修工事が行われ(写真中)、その際にかつて塔のあった部分にガラス製のものが付けられ(写真右)、エリザベス女王2世とヴィクトリア女王に敬意を表して「Queen's Lantern (女王の天窓)」と名付けられました。
中へ入ると、外からは分かりにくいステンドグラスが、光を通してとてもきれいです。
そして自然博物館ならでは、カナダに生息する動物のはく製。
数々の恐竜の骨格標本も。迫力あります。
色とりどりの原石。「わ〜、こんなのいくらするんだろう」なんて考えちゃいけませんね。
そして世界でも珍しい、シロナガスクジラの骨格標本もあります。
全長約19メートルとあまりに大きくて、写真に撮るのも大変なのですが、上の写真が頭の部分です。
このクジラは1975年にカナダ東部のニューファンドランドに漂着し、このすばらしい標本を無駄にしてしまうのはもったいないと博物館の手配によって列車でオタワまで運ばれて来たそうです。(運搬に使われた車両はあまりの匂いに、即焼却処分されたとのこと。)
その後、想像に足る恐怖の作業を回避するため、8年間腐敗分解させるために土に埋められていました。30年を経ても骨から油が出続け、職員によって脂肪分解酵素に浸けられて、35年を経て、ついに上記の大改修を終えた2010年に展示されることができるようになったとのことです。
この他にも化石や鳥類の展示もあり、とても充実した博物館です。個人的にはあまりお勧めしませんが、海外から集められた生きたエキゾチックな昆虫の展示室もあります。興味があれば、そちらも最後にお忘れなく・・・
comments(2), -, - -
こんにちは!
カナダにお住まいだったんですね。
ここの博物館すてきー。甥っ子(1年生)を連れて行きたいです。
外観の石造りも、かわいらしいステンドグラスもいいなー。
カナダは行ったことないんですけど、大自然というイメージです。
カフェが充実しているんでしたっけ?
旅行しやすいイメージです♪
リコさん
コメントありがとうございます。
もう甥っ子くんは1年生ですか〜。はやいですね・・・生まれた時にブログで読んだのを覚えてます。
カナダは自然いっぱいです。カフェ、充実してるのかな・・・?もっと大きな街だと違うのかもしれませんが、この辺りはチェーン店ばかりです。
治安はいいので、旅行はしやすいと思いますよ。ただ広いので、移動大変そうですが・・・